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2018.12.13LIDET

恒例の鈴木健氏による大会見所後編
12.28「POWER HALL 2018」
④クセ者揃いの中にブチ込まれた平田の試練
野村はカシンや中嶋に冷たい殺気を向けろ

大谷晋二郎&吉江豊&杉浦貴&野村卓矢vsケンドー・カシン&佐藤耕平&中嶋勝彦&平田智也

クセ者揃いの中にブチ込まれた平田の試練
野村はカシンや中嶋に冷たい殺気を向けろ


ベテランからキャリア1年の若手までと、こちらも第1試合とは違った意味で幅広いカラーの8人が集うカード。プロレス界一熱い男の大谷、150kgの肉体が凶器そのものの吉江、今年はGHCヘビー級王者としてプロレスリング・ノアをけん引してきた杉浦に、大日本のストロングBJの中で若手ながら冷たい殺気を放つ野村が加わる。

一方のチームは誰と組んでも協調性なく好き勝手に暴れるカシンと破壊屋・耕平、今やノアの怪奇派と一部で目されるほど不気味でつかみどころのないカラーに変貌した中嶋と、一癖も二癖もある3人の中にプロレスリングFREEDOMSの若手・平田が放り込まれた形に。ただでさえ耕平と中嶋はこの秋におこなわれたノアの「グローバル・リーグ戦」で同ブロックとなり1位を争ったばかり(公式戦では耕平の勝利。最終的に拳王を含めた3人が同点となり3WAY戦の結果、中嶋が拳王に勝って優勝戦へ進出)。この2人の関係が微妙なところへ輪をかけるかのように、敵味方なく動くのが習性であるカシンがいる。

タッグマッチでパートナーを裏切るなど日常茶飯事。しかも気の向くままにそれをやるので、この男の行動は誰にも読めない。カシンがカシンらしさを出せば出すほど、中嶋は不気味にニヤつきつつ、まったくそれに合わせようとしない情景が目に浮かぶ。

そうしたカオスな状況で闘わなければならないのだから、平田の負担が重くなりそう。昨年11月にデビューした時点で新人とは思えぬガッチリした肉体を誇りながら、デスマッチがやりたくてFREEDOMSに入門してきた男だけに、すでにそっち方面の修羅場は経験し肝は据わっているが…。

不安材料の多いカシン組に対し、大谷組はスムーズにチームワークがとれそう。中でも杉浦とカシン久々の再会は興味深い。かつて2人でGHCタッグ王座に挑戦しただけでなく、銭湯での合同練習や一緒に観覧車へ乗った間柄にある2人が対戦する側にまわる。

そして耕平、中嶋に劣らぬ強烈なキックを武器とする野村がその2人とぶつかれば、激しい火花が飛ぶのは必至。先輩を先輩と思わぬような非情なる攻撃を信条とする男が、カシンや中嶋のようなクセ者にも同じ姿勢でいったら面白くなるが、同世代にあたる野村をもっとも意識するのは平田と予想される。ゴツい体でキックを受けまくり、突進するところを見せれば若い2人の闘いがキャリア組の存在感を上回る可能性も出てくるだろう。

それ以外にもかつてヤングライオン時代に同じ釜の飯を食った大谷とカシンの激突、ノアにおける世代闘争をそのままブチ込んだ杉浦と中嶋のゴツゴツとした攻防、すべてを問答無用に飲み込んでしまう吉江の肉厚と、いくつものポイントが内包されている8人タッグ戦。こうした試合が見られるのも、団体の枠を超えたPOWER HALLのような興行の妙と言える。


越中詩郎&坂口征夫&ダイナソー拓真vs関本大介&真霜拳號&梅田公太

侍&荒鷲&恐竜の眼前に鉄板コンビと狂犬
梅田の攻撃性が還暦・越中に火をつけるか

今年9月4日に還暦を迎えながら、リング上ではまったく年齢を感じさせない越中。年が明ければ40周年記念興行を控えており、今なおその勢いはとどまるところを知らない。過去2度のPOWER HALLでは平成維震軍を率いて暴れたが、今回は坂口&ダイナソーとの異色トリオで出陣する。

“荒鷲”坂口征二を父に持つ征夫は鋭い蹴りと総合仕込みの関節技を武器に、まったく違うスタイルを確立した本格派。越中としては、新日本在籍時代世話になった征二氏の息子と組むのは感慨があるだろう。そこに加わるダイナソーは、第1試合に出場する吉田綾斗と同期で、恐竜のため尻尾が生えている。手四つの力比べで押されても体を支えたり、逆エビ固めに捕えたさいは相手の背中を押さえたりするなど、人間にはないパーツを有効に使いつつもパワーのみに頼らず堅実なレスリングを見せるだけに、初めて見る観客は意表を突かれるはずだ。

1・30後楽園の40周年興行で越中は維震軍の新メンバー登用を予告している。現時点では明らかにされていないが、現世代にもしっかりとアンテナを張っており、新たな年号に変わっても現在形として平成維震軍を継続させていく姿勢の表れと言える。だからこそ、坂口にもダイナソーにも期待を持ってこの試合に臨むはず。

侍&荒鷲&恐竜とぶつかるのは、関本&真霜の鉄板コンビにDDTの狂犬・梅田が入ったトリオ。関本は大日本、真霜はKAIENTAI DOJO最強のエースとして長きに渡りインディーシーンをけん引、その活躍ぶりは団体の枠も超え、全日本プロレス等で数々の実績をあげている。

梅田はDDTの若手ブランド・DNA(DDT NEW ATTITUDE)で2014年11月にデビュー。23歳ながら攻撃性の高いファイトで異彩を放つ。DDTのリングでは坂口らとのユニット・酒呑童子に所属したが、自分たちの世代で上にいくことを目指し脱退。今年の3・25両国国技館大会では自分に目をかけ育ててくれた坂口から梅田ドライバー(仮)で3カウントを奪い、KO-D6人タッグのベルトを奪取している(パートナーは上野勇希&竹田光珠)。

DDTとしても七番勝負を企画するなど期待をかけながら、いいところでケガに泣かされてきた梅田。それでも現WWEスーパースターのヒデオ・イタミであるKENTAをほうふつとさせるようなファイトは、キャリアと実績で上をいく関本や真霜と並んでもそん色ない。坂口との絡みはもちろん、37歳も年齢差がある越中にもガンガンいけば、侍にも火がつく。さらに、坂口と真霜の絡みもキレ者同士ならではの緊張感が発生しそうだ。

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